
年を取るごとに、月日が経つのが早くなっていく。
毎日がバタバタと過ぎて、ゆっくりと過ごす時間がなかなか取れない。
なんか疲れたなー。こんな時、なこがいてくれたらなー。
ちらっと姿を見るだけで、優しい気持ちになれるのに。
なこがどこかで寝ている気配がするだけで、心は落ち着くのに。
なこを触りたい。なこに埋もれたい。
外は、もう桜が咲いている。
そしてあっという間に、風に舞って散っていく。
桜吹雪の中、なこはよく気持ちよさそうに転がっていた。
庭、小道、畑、森…。
外を歩けば、なこがいた。
「なこー」って呼べば「なー」って返事をしてくれた。
やっとこの道を通っても平気になったと思っていたのに。
やっぱり探してしまう。
どこを探しても、なこがいない。
やることいっぱいあるのに、何やってんだろ。
忙し時に限って、何か余計なことを考えて,余計なことをしてしまう。
そして、絵を描いてみた。
やっぱりうまく描けない。
でも、描いている間は、少しだけ気晴らしになった。
やばい、時間がどんどん過ぎていく。
終わってないことが沢山ある。
なこに顔を埋めて、何も考えずにぼーっとしたい。
なこ、会いたい。
どうやっても結局はそこに行きつく。
なこに会いたい。



